介護職に多い燃え尽き症候群の克服法①
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは
昨日まで意欲的に働いていた人が急にやる気がなくなったり、倦怠感で仕事へいけなくなったりする心の病の一つで、まじめで意欲的な人ほど発症しやすいと言われています。介護の現場でも、対人関係の過剰な気配りや自己抑制などの慢性的なストレスに加え「人の命を預かっている」という使命感が努力の後押しをすることで、発症する人が多く問題になっています。
症状や兆候
燃え尽き症候群はある日突然起こるため、いち早く気づいて対策を講じ、深刻な状況に陥ることを防ぐことが大切です。特に、身体的な症状は我慢できることが多いものの、我慢を続けることで悪化してしまいます。症状は自分でも気づかないうちに進行し、書類の整理や掃除など対人でない仕事に没頭するようになったり、利用者個人に対しての関心がなくなって人格を無視したり思いやりのない行動をとってしまったり、達成感ややりがいを感じられず自己嫌悪に陥り、離職へ繋がります。
症状の原因には個人的要因や環境的要因などさまざまありますが「自分の性格の問題だ」と自らを責める必要はないことを覚えておきましょう。
身体的特徴
- 不眠や朝起きられないなどの睡眠不調
- 吐き気や倦怠感など
- 食欲不振やメニューへのこだわりがなくなる
- アルコール摂取頻度の増加
精神的特徴
- 少しのことでもイライラしてしまう
- 好きだったことに無関心になる
- 他人と関わることに疲れを感じる
- 生活の中で常に仕事のことを考えてしまう
→介護職に多い燃え尽き症候群の克服法②で具体的な予防や克服の方法を紹介します。