施設が介護福祉士を必要とする理由
介護福祉士の力が求められている
少子超高齢社会の中、介護職員は2025年に最大約250万人を確保する必要があると厚生労働省は発表しています。今後の介護ニーズは、量的拡大に加え、認知症高齢者の増加、高齢者のみ世帯の増加など、多様化・複雑化していくと考えられ、介護現場ではそれに対応できる人材が求められています。
そこで国は、介護福祉士の専門性と社会的評価の向上を図り、介護職員のうち5割達成を目指した介護報酬等に関する制度整備を行いました。各種加算要件として「介護福祉士が○%以上」などの規定があり、事業所にとっては、より良い職場環境へと変えていくために多くの介護福祉士を雇う必要があります。就職の上でも、今後ますます重要な資格となるでしょう。
求められる介護福祉士の力
幅広い知識や経験
一般的な「身体介護」や「生活サポート」だけではなく「社会活動支援」や、適切な「相談・助言」など、ニーズを理解し対応しなければいけません。
リーダーシップと連携・協働
介護サービスのマネンジメントを組織の一員となって行い、ユニット等の介護職員による小チームのリーダーとして教育・指導も行う必要があります。
また、他職種からの情報や助言を適切に理解し、介護職チーム内で共有したり、利用者の状態変化を適切に他職種に伝え連携を図ったりと、チームとして介護を行います。
専門性の高い知識
認知症のBPSDの軽減や、障害特性に応じた介護、心理的ケアや終末期ケアの実践といった、高度な知識を持つ専門家としての役割も必要とされています。