お笑い芸人から学ぶ介護レク成功の秘訣
芸人のテクニックを介護レクに取り入れる
今、お笑い芸人やタレントが提供する介護レクリエーションプログラムが話題になっています。「笑い」と「介護レク」を融合させ、脳活・音楽レク・体操レクなどを展開し、参加した利用者がこれまで見たことないくらい笑ったりおしゃべりをしたりと、楽しまれているようです。芸人が行う介護レクをヒントに、職員が行う介護レクへその要素を取り入れてみましょう。
失敗一人目を職員が引き受ける
お笑い芸人は、失敗や間違いを面白おかしく処理して、楽しい雰囲気を作ることが得意です。草笛で曲当てクイズをして、上手く吹けない草笛に色んな面白いハズレ回答やいじりで笑いが起きます。
人前で失敗したり、間違えたりすることは、誰しも恥ずかしく思うものです。介護レクは、人前でできなかったり失敗することで、恥ずかしい思いをする可能性のある場であり、参加したくないと思う利用者もいるはずです。
失敗や間違いを恐れず気軽に参加してもらうために、進行役である職員がまず失敗してみせるのはどうでしょうか。失敗してもいいんだという雰囲気をつくることができるかもしれません。
職員が先生にならないようにする
芸人にはあれこれ無茶も言いやすく、参加者に指示をしてもらいながら、服を脱いだり筋トレをやってみせたりして、コミュニケーションをとりやすい関係性を築くことができます。
一般的に、レクリエーションで進行役は「こうしてください」「次はこれをやります」といったように指示・指導する「先生」のようになって、やらされている感が生まれてしまいます。そうならないようにするためには、職員が下の立場に立ってアプローチしていくことが大切です。
例えばアイスブレイクで、進行役の職員から何か簡単な質問をして、参加者から教えてもらうようにすれば、参加者が「先生」、職員が「教え子」という関係を作ることができ、その上でレクリエーションをスタートすれば、積極的に参加してもらえるのではないでしょうか。