サービス介助士は介護資格?
必要な資格を見極めて
転職活動中、資格取得のため勉強に励む人も多いでしょう。多くの資格を持つことは、知識の幅を広げるにはいいかもしれませんが「簡単に取得できそう」という理由で手当たり次第受講することは、限られた時間と資金を考えると危険です。自分が何を目指し、どんな資格が必要かということを明確にしておきましょう。
ここでは「サービス介助士」を例に紹介します。
サービス介助士(ケアフィッター)とは
高齢者や身体の不自由な人に対する正しい手助けや介助方法を学ぶための民間検定試験です。車椅子の人が段差を越えられず困っている、白い杖を持った人が道に迷っているなどの状況に遭遇した時の声かけなどの基本から学び、駅のホームやバス乗り場、タクシー乗り場、ショッピングセンター、ホテル、レストラン、映画館などの公共施設で役立てることができます。
この資格の本来の目的は、どちらかというと接客・接遇などの「おもてなしの心」を持つことです。また、3年に一度の更新が必要です。
就職や転職に有利か?
介護職の現場では専門性は低く、無資格扱いになり手当も付きません。介護職以外でも、前向きな姿勢をアピールする材料程度にしかならず有利になるとは言えません。また、職種や企業によっては、就職後に費用補助を受けて取得できる場合があります。仕事へ活用するのであれば、仕事をする中で、その知識の必要性を感じ学びたいと思ってからの検討でも遅くはないでしょう。
介護職希望の未経験者は、まず初任者研修、実務者研修を修了しましょう。