サービス提供責任者に求められるスキルとは
現場と裏方をこなしながらスタッフを導く能力
訪問介護事業所で運営マネンジメントのような役割を担う重要ポジションである「サービス提供責任者(サ責)」は、様々な業務を兼任しているため、幅広い知識とスキルが必要とされます。サ責を目指すために、またよりスキルアップするために押さえておきたい必須スキルについてご紹介します。
幅広い介護業務の知識と技術
サービス提供責任者は、本人もヘルパー業務を行うことがあり、当然介護知識や技術が必要とされますが、ヘルパーへの研修や技術指導を行ったり、指示を出したりと、ヘルパー育成に携わるため、適切で正しい情報を伝える必要があります。そのため、一般のヘルパー以上の豊富な知識や高い技術力が求められます。
マルチなスケジュール管理能力
現場で介護業務を行うだけではなく、新規の利用希望者や、既存利用者の自宅へ訪問し、面談やヒアリングを行います。複数案件が同時進行しますが、ダブルブッキングや漏れがあってはいけません。また、自分のスケジュール把握だけではなく、事業所の細かなスケジュール調整や、ヘルパーのシフトづくりも担当するため、事業所全体の業務スケジュールに責任を持ち管理するというマルチな視点も求められます。
スタッフを導くリーダーシップ
複数のヘルパーをまとめるということは並大抵のことではありません。単にシフト管理するだけではなく、時に事業所全体の士気を高めながら、指示出しや指導をする必要があります。リーダーシップといっても強引にただ引っ張るようなものではなく、ヘルパーからの課題や疑問を上司と共有し、それらを解決に導くような働きかけを行わなければいけません。そのため、良好な人間関係を築きながらリーダーシップをとることが求められます。
現代ツールに対応した事務処理能力
事務処理能力といっても、それが古いスキルでは務まりません。介護業界では、ICTやIT技術導入が加速しており、パソコンやタブレットを使う場面が増えています。書類作成や数値の計算、記録、データ入力を、迅速かつ正確に処理するために、それらのツールを使いこなすスキルも求められています。