デイケアとデイサービスの違い
目的や施設の特徴が違う
名前の似ているデイケアとデイサービス、同じサービスではありませんが、基本の仕事内容にそれほど大きな違いはありません。ただし、目的が大きく異なるため、心構えや求められる知識・技術が違ってきます。また、何に力をいれているかなど、施設の特徴が様々で、しっかりと施設ごとの情報収集をすることが大切です。
デイケアは専門的なリハビリが受けられる
2つのサービスで大きく異なる点は、施設内に常勤の医師を配置する義務があるかどうかです。
デイケアには医師や、理学療法士、作業療法士、言語療法士、准看護師などの常駐が義務付けられており、リハビリが必要だと判断された要支援1~要介護5の人は、心身機能の回復や自立を目指して専門的なリハビリを受けられます。
デイサービスは、要介護1~5の人が日々の生活の中で楽しみながら自宅での生活を続けられるように支援することが目的であるため、受けられるリハビリは日常生活の中で軽い運動ができる「生活リハビリ」になります。
業務内容は似ている
デイケアもデイサービスも、食事・入浴・排泄の三大介助が基本で、施設によっては送迎も介護職員が担当する場合があります。
レクリエーションに関しては、どちらの施設も計画・実施を介護職員が担当することが多く、デイサービスの方が、機能訓練なども含め、レクリエーション関連の業務が多い傾向です。デイケアでは、介護職員もリハビリの補助を行うことがあります。
どちらの施設も、基本的に夜勤がなく(デイサービスには夜勤のある施設があります→お泊りデイ)、カレンダー通りの休みがとりやすいという部分は共通しており、子育てとの両立や、スキルアップのための勉強をするなど、プライベートや自己研鑽を大切にした働き方も可能です。
身につくスキルや求められる力の違い
デイケアは、リハビリ関する専門知識を学べる反面、介護職未経験の場合は、介護の技術を学びながら、リハビリに関しても学ぶ必要があり、少しハードルが高いと感じるかもしれません。また、様々な職種の人と関わりながら働くため、デイサービス以上に、コミュニケーションン能力や協調性が求められます。
デイサービスでは、ある程度自立した生活を送っている方がほとんどなので、自立支援や介護予防など幅広い介護スキルを習得できます。ただし、レクリエーションや機能訓練などの業務負担が大きい施設が多く、介護士なのに介護現場に集中できないといった悩みを抱くことがあるかもしれません。
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