ヘルパーができないことを頼まれた場合
受け入れられやすい「断り方」
ご自身で家事ができない利用者のために、生活で必要なことを代わりに行う「生活援助」ですが、どこまでやっていいのかが曖昧になりやすい業務でもあります。訪問ヘルパーができない業務を依頼された場合に、どのように断れば相手に受け入れてもらいやすいか、一例をご紹介します。
「ペットの世話をして欲しい」
本人以外の援助はできないので、もちろんペットのお世話もできません。
「ご本人様のお手伝いしかできません」
と断るしかありませんが、お世話を補助することはできますので
「そろそろワンちゃんのご飯の時間ではないですか」
などと言ってお世話するのを見守り、ペットを介してコミュニケーションをとるといいのではないでしょうか。
「エアコンの掃除をして欲しい」
窓掃除や庭そうじなど、頻繁に行う必要のない掃除をすることはできません。エアコンもそれに当てはまりますが、フィルターの掃除ならすることはできます。ただし、時間に限りがありますので
「本日は床拭きの代わりに、エアコンのフィルターお掃除しておきますね」
という感じでお掃除をしてはいかがでしょうか。
「タバコを買ってきて欲しい」
タバコやお酒などの嗜好品は生活必需品ではないため購入することができません。
「お医者さんに止められているので、私では買いにいけないです」
などと、医者の名前を出せば、納得してもらいやすくなります。
「足りないものを買ってから来て欲しい」
利用者の自宅についてからが訪問介護のスタートのため、買い物に先に寄ることはできません。
「お金の貸し借りは、間違いの元なのでできません」
とお断りしましょう。
また、買い物の際には、利用者に渡すレシートとは別に、使った金額やお釣りなどをメモに控えておきましょう。