介護のサービス種類を把握しておこう②
デイサービスとデイケアの違い
どちらも介護保険の通所サービスで、名前の似た2つのサービスですが、最も大きな違いは医師の常駐義務があるかどうかです。その他にも利用目的や提供サービスの違いもあり、施設雰囲気もそれぞれ大きく違います。職場選びをする上でもしっかり把握しておくことが大切です。
通所介護(デイサービス)
利用者は、食事や入浴、排泄介助、レクリエーション、機能訓練、送迎などのサービスを受けながら、日中の一定時間施設に通います。引きこもりがちな高齢者の外出や社会交流を促し、生活のリズムを整えたり、気分を晴らしたりすることで自立した日常生活を送れるよう支援します。認知症予防や改善、在宅介護をおこなう家族の負担軽減のための利用も多いようです。
リハビリ特化型、認知症対応型、レスパイト型、アミューズメント型、入浴特化型など、各施設でサービスが多様化しています。
通所リハビリテーション(デイケア)
基本的なサービスはデイサービスとほぼ同じですが、利用者の目的はリハビリを受けることで、入浴や食事といった生活介護サービスは簡素化されています。医師の常駐義務があり、機能回復に重点を置いたサービスとなります。
リハビリと機能訓練は混同されることがありますが、リハビリを受けるには医師や作業療法士、理学療法士、看護師などの指導が必要となります。施設にはリハビリ専用の部屋や設備が用意されているため、より医学的・専門的なサービスを提供することができます。