介護施設に届いた母の日ギフトで困ったもの
スタッフが困る母の日ギフト
5月の第二日曜日は母の日。普段会えない家族から利用者へプレゼントが届くことも少なくありません。喜んでもらいたいと考えられたプレゼントが、実はトラブルの元になったり、スタッフにとって負担となってしまったりするものもあります。そんな母の日あるあるをご紹介しましょう。
美味しそうなスイーツ
普段、糖分の高い食べ物の制限を受けている方でも「母の日くらい特別に…」と、甘いお菓子が贈られてくる場合があります。「プレゼントだから食べてもらった方がいいのかな」と迷ってしまいますが、健康面を考えれば良いことではありません。個人的な判断は避けましょう。
キッチン&バス&トイレタリーグッズ
これらは、殆ど施設に揃っていますし、共同スペースに置くようなものは使うことができません。こういったものが届いた場合は、使えないことをしっかり説明して、ひざ掛けやパジャマ、タオルやハンカチなど、同じような価格帯のものを提案しましょう。
香りの強い香水や芳香剤
本人にとってはいい香りでも、他の利用者やスタッフにとっては不快なこともありますよね。化学物質過敏症の人もいますので気をつけましょう。
生花のアレンジメントや鉢植え
利用者ご自身がお世話をできない場合はスタッフが水換えをすることに。送った側は、水を時々かえればと気軽に考えているのかもしれませんが、お花のお世話は、茎を切ったり枯れた花びらや葉を取り除いたり、案外手間のかかるものです。鉢植は虫もつきやすく、虫が苦手なスタッフには恐怖でしかありません。衛生面も考えて、これらのプレゼントは「贈らないように」としているところもあります。お花が好きな方には、プリザーブドフラワーや、ハーバリウムなどがおすすめです。
宝石や高価なもの
他の利用者からの妬みをかったり、盗難を招くなどのトラブルの原因になりかねません。十分に気をつけて、金庫の利用やご家族にあずかってもらうなどの対応も検討しましょう。
スタッフが郵便屋さん状態
入居者の多い施設の場合、仕分けにも時間がかかり、届いたプレゼントを本人に届けるのも一苦労です。階数、部屋の名前なども住所に続いて書かれているとわかりやすいですね。