介護現場に必要なコーチング
リーダー職員に必要なもの
介護現場では、価値観の衝突やコミュニケーション障害なども含め、心身共に疲弊しやすい状況にあり、昔のようなトップダウン型の働き方では複雑化した課題に対応しきれません。これからは、職員間の双方向コミュニケーションが求められ、また、受け身の状態から自分で考え行動できるようにならなければいけません。そのためにリーダーは、コーチングスキルを習得しましょう。
コーチングとは
「個人の自己実現をサポートするシステム」「適材適所で持続的発展を実現するコミュニケーションシステム」「潜在能力を開放すること」「目標達成に導く心理的支援」など、さまざまな解釈があります。共通しているのは、目標に向かい「どのように行動するか」ということを、コミュニケーションを通して気づくということです。
必要なスキル
相手が質問をしてきたときに「こうした方がいい」と、すぐに自分の持つ答えを教えるのではなく、まずは「傾聴」しましょう。
結果だけでなく過程の変化や成長を認め、相手を支える「承認」が重要です。ただ褒めればいいというわけではなく、褒め方やタイミングなど工夫が必要です。
「全ての答えは相手の中にある」という考え方を基に、相手を主体にした質問を繰り返すコミュニケーションをとります。例えば「はい・いいえ」では答えられない聞き方で相手に考えさせる、過去や否定の質問は避ける、改善策や肯定的な言葉遣いで質問をする、具体的な質問をする、などをうまく使い「腑に落ちた」と思わせることが大切です。