介護現場に英語力が活かせる仕事はあるのか
外国人労働者・在留外国人高齢者の存在
国際化が進む近年、学生時代は英語学習に力を入れ留学経験もあるという人も多いのではないでしょうか。また、英語を使ったお仕事をされていた方が介護職へ転職を考える場合、介護の仕事で英語力が役立つ仕事があるのかというと、今のところ殆どありません。しかし今後、外国人介護士の増加や在留外国人高齢者の増加などで、英語力を必要とするところが増える可能性は十分にありますので、具体的にどういった仕事かご紹介しましょう。
外国人介護士との仲介役
「増える?外国人介護職員」の記事でもご紹介したように、介護業界にも外国人労働者の受け入れが増えてきています。日常会話に加えて専門用語も覚えなければならず、特に職員同士のコミュニケーションにはまだまだ大きな壁があります。また、利用者との会話では、より適切な言葉選びが必要となり、外国人にとって高度な語学力が必要とされています。
そんな外国人介護士を、現場でフォローする役割として、英語の話せる介護士の需要が高まる可能性があります。特に、英語が公用語であるフィリピンの人が働いている介護施設で、英語能力が重宝されるでしょう。日本の生活についても親身にアドバイスできれば、より喜ばれます。
在留外国人へのサービス
在留外国人の高齢者数はゆっくりと増加しています。外国人であっても条件を満たせば介護保険が適用されるのですが、日本人スタッフとの意思疎通がうまくいかない、日本語で書かれたサービス内容が十分理解できない、日本人利用者ばかりの施設には出入りしづらい、などの理由で適切なサービスを受けられない人も存在するようです。
一方で最近、外国人高齢者を積極的に受け入れる施設も出てきました。外国語が話せる職員の配置、それぞれの国の文化や習慣・食生活を尊重した介護サービスを提供しています。今はまだ数は少ないですが、こういった施設が全国に増えれば、英語の話せる介護士の活躍の場は、大きく広がるでしょう。