介護老人保健施設とは

　介護認定を受けた高齢者が利用する入居型の介護保険施設を、介護老人保健施設（老健）といいます。施設の多くは、ショートステイやデイケアを併設しています。

 

職場の特徴

 

利用者の回復が喜びややりがいに繋がる

　病院での治療を終えた後、自宅と病院の中間的なポジションとして、リハビリテーションを集中的に行います。原則3か月で在宅復帰を目指すことを目的にしているため、入居者全体の要介護度は特別養護老人ホーム（特養）に比べて低く、看取り介護もほとんどないので、介護職員らの身体的・精神的負担は軽い傾向にあります。

　また、多くの利用者と関わるため、コミュニケーション力や気持ちの切り替えが大切です。

 

医療的ケアの充実と職場での成長

　医師、看護師や、理学療法士（ＰＴ）、作業療法士（ＯＴ）、言語聴覚士（ＳＴ）のいずれかが配置されており、連携、協力しながらチームで働くことで、医療やリハビリテーションの知識が自然と身に付きます。緊急時の判断は、常駐の医師や看護師などに委ねることができ、安心して仕事にあたることができます。

　入退所の回転率が高く、さまざまな症例に関わることができます。また、専門的な研修を定期的に受けられるため介護士としてスキルの幅を広げられる環境です。将来ケアマネジャーを目指す人にとっては、実践的な知識を学べる機会といえるでしょう。

 

福利厚生の充実

　医療法人や社会福祉法人などが運営しているため、職員の家族手当や住宅手当など福利厚生が充実しているところが多いことも特徴です。