介護職のスーパーバイザー
スーパーバイザー(SV)とは
それぞれの業界における監督者や管理者、指導者のことを指します。その仕事内容は業界や職種によって様々で、例えばサービス業でチェーン店の場合、店舗を巡回しながら、売上が伸びていない店舗にどのような改善が必要か考え、店舗責任者に提案や指導を行います。
介護業界では、介護施設を管理する責任者や指導者のことを指します。施設利用者が満足できる施設づくりや、利益向上を支援することが主な役割で、事業所によっては、施設に在籍している職員からスーパーバイザーに就くのではなく、専門のコンサルタントなどに依頼する場合もあります。
仕事内容
よりよいサービスを提供できるよう導くために、介護職員に教育や指導を行います。具体的には、施設内で発生するトラブルや様々な問題に介護職員ひとりひとりが対処できるよう、改善策を考えたり職員にアドバイスをしたり、働きやすい職場環境づくりや職員が活躍できる管理体制の整備をしたり、定期的な面談による精神面のフォローをしたりします。また、他職種連携や介護コーディネーターとしての役目などもあります。その他、施設開設時における物件探しや各種手続き、人材採用、事業支援システムの導入、資材の調達など、業務内容の幅が広いことも特徴のひとつです。
資格条件
事業所によって様々ですが、必要資格とされることが多いのは、初任者研修、実務者研修、ホームヘルパー1級、ケアマネジャー、介護福祉士、主任ケアマネジャーなどです。また「ケアマネジャー経験4年以上」など経験年数を問われる場合もあります。
介護業界では、スーパーバイザーを配置している事業所は少なく、主任ケアマネジャーにその役割を求められることが多くなっています。そのため「主任ケアマネジャー」の資格取得を目指すとよいでしょう。
キャリアパスとして、一般職員から、フロア長、事業所長、エリア長を経てスーパーバイザーになるという流れを、キャリアアップの参考にしてみてください。介護職のスーパーバイザーには、施設運営だけではなくより豊富な経験が必要とされます。