利用者との信頼関係の作り方
信頼関係の構築を
介護現場では、ただ業務をこなすだけではなく、コミュニケーションをとりながら利用者との信頼関係を築くことが大切です。ひとりひとりに合わせた対応をするよう心がけましょう。
お互いに理解し合う
何を好んで食べるのか、どんなスピードで食べるか、お風呂はゆっくり入りたいほうか、散歩の時間は決まっているか、施設内のお気に入りの場所など、生活パターンを観察しながら利用者のことをよく知りましょう。
趣味や出身地、家族構成に合わせて「私も同じ趣味があります」「私の出身地に近いです」など共通点を話すのもよいでしょう。
また、利用者の表情や態度などからその日の状態を感じ取り、相手に合わせた会話をすることも大切です。
利用者は人生の先輩
幼い子どものように扱われるのは屈辱だと感じる方もいます。利用者は、介護職員よりもはるかに豊富な人生経験を持っています。言葉遣いに気をつけ、ちょっとした悩みを聞いてもらったり、料理や編み物などその人の得意なことを教えてもらったりして、利用者の尊厳を保ちつつよい関係をつくりましょう。
もちろん、必要以上に話をしたくない方もいるので、個々の利用者が好むコミュニケーションの傾向を知ったうえでアプローチすることが大切です。
アクティビティの活用
介護職員がアクティビティに真剣に参加することでコミュニケーションのきっかけになります。進んで参加したがらない人や、身体が不自由でできることが限られる人も巻き込みながら楽しめる「参加したくなるアクティビティ」を計画しましょう。