利用者家族が判断する施設の価値
介護サービスは提供されて当たり前の時代
現在の施設介護は、介護保険制度が施工され「措置」ではなく、お金で対価を払いサービスを受ける形となり、介護職は「サービス業」になりました。そのため、ケアサービスは提供されて当たり前であり、その質が十分であるかなどを利用者家族は確認しています。ただし、何でもいいなりになればいいわけではなく、できることとできないことの線引きをして明確に伝え、その理由を適切な根拠を基に説明することが大切です。すると「この施設はしっかりした信念を持っていて任せられる」と信頼を得ることができます。これは、施設の評価を上げるだけではなく、施設で働く介護士を守ることにも繋がります。
一番見られているのは介護職員の顔
「大切な家族に優しく適切な介護をしてくれているか」という利用者家族の不安を除くには、やはり直接介護にあたる介護士自身の人柄による判断が多くなります。利用者にキツイ表情や言葉を向けていたり、職員同士で談笑をしていたり、逆に一言も言葉を発せず無表情で介護をしている現場をご家族が見てしまった場合、恐怖心を覚えてしまうかもしれません。たとえその一瞬だけだったとしても、その印象はその後の全てを決定付けてしまうため、十分に気をつけましょう。
笑顔で元気な挨拶を
利用者やそのご家族に信頼してもらうためには、介護スキルを上げ、コミュニケーション技術を磨くべき…と、やる事はわかっていても、すぐにスキルを急激に上げることは難しく、どうしていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。まずはシンプルに「利用者や家族に笑顔で元気な挨拶をかけて歩み寄ること」が大切です。簡単なことですが、意外に出来ていない人も多く、毎日実践できるように心がけましょう。