利用者家族とトラブルが起こる理由
説明不足が家族トラブルの多くの原因
コミュニケーションで説明不足を回避する
日々多忙な中業務をこなしていると、つい忘れてしまいがちになるのが、ご家族にとって介護士との会話は、1対1であるということです。介護士にとって多くの利用者家族の一人であっても、ご家族にとってはたった一人の頼るべき相手なのです。「これくらいのこと」と思うような小さなことであっても、ご家族にとっては「重要なこと」である可能性が高いと考えましょう。
しかし、ご家族の中にも非常に忙しくされていて「その都度、細かなことで連絡をしてこないで欲しい」という方もいます。コミュニケーションを通してそのご家族の状況や性格など、傾向をつかみ取り、それに見合った報告頻度や方法で連絡をとるようにしましょう。
密に連絡をとっているご家族には、特に気をつけて状況報告をする必要があります。説明不足でトラブルが起こる前に、ご家族に安心してもらえるような環境を作り、信頼関係を築くことが大切です。お互いに要望や不満を伝えやすい関係になることができれば、説明不足という状況は避けられ、トラブルを防いだり減らすことができます。
新人は自分だけで判断しない
転職したばかりで、利用者や家族の状況が十分にわからず、信頼関係が築けていない場合は「ささいなトラブル」を家族に報告すべきかどうかの判断を自分ですることは難しいと思います。またそれは非常に危険なことでもあります。報告をしなかった場合「隠し事をされている」と受け取られてしまう可能性も。
その場合、どんなトラブルでも、例えすぐに解決した内容であっても、上司に報告し、判断を仰ぐことが大切です。慣れてくれば、自分自身で正しい判断ができるようになりますが、それまではこまめに報告するようにしましょう。