床ずれの基本知識
床ずれとは
褥瘡(じょくそう)とも呼ばれ、一部の血のめぐりが悪化し、その部分に損傷が生じた状態のことをいいます。初期段階では軽い痛みやかゆみを伴うことが多く、悪化すると症状が増し、感染症が引き起こった場合は死に至ることもあります。予防するためにはまず、毎日肌の状態をチェックすることから始め、次のような方法を試しながら、引き続き異常がないか経過観察を続けましょう。
こまめに体位変換する
2時間に1回程度、身体の向きを変えたり動かしたりするだけで予防できるといわれています。また、摩擦ずれを防ぐため、シーツはシワのないようきれいに伸ばして整えておくことが大切です。
スキンケアを行う
皮膚が乾燥していると、外部からの刺激で床ずれに繋がる可能性が高くなるため、保湿が大切です。ただし、オムツの蒸れなどにも注意が必要なため、その人の状態に合わせたケアを行いましょう。
介護用品を活用する
体圧を分散できるマットレスや、姿勢を維持しやすいクッションなど介護用品を利用することで、介護される人の負担軽減はもちろん、介護する側の負担も減らすことができます。
栄養面に気をつける
食事によって健康な皮膚が作られ、それを保つことで床ずれも起きにくくなります。肌の土台となるたんぱく質や、ビタミン類やミネラル分もしっかり取りましょう。