心理学を応用した会話術①
バックトラッキング
即効性のあるコミュニケーションスキルといわれているNLP心理学を応用して、信頼関係を構築できる方法があります。その一つがバックトラッキングと呼ばれるオウム返しで、大きく分けて3つの返し方があります。ポイントは、相手のテンションに合わせること。(ただし怒っている時に同じテンションで怒ると火に油を注ぐ可能性があるので注意が必要)介護現場で使えば「話をきちんと聞いてくれている」「受け入れてくれている」と利用者に安心感を持ってもらえます。また、利用者家族や上司・同僚との会話でも役立ちます。うまく取り入れて傾聴力を鍛えましょう。
事実をそのままの言葉で返す
「うちの父の足にあざができてたんですけど」
「〇〇さんの足にあざがあったんですね?見つけたのはいつですか?」
感情を受け取り言葉で表現して返す
「今日は雨ね、雨の日はなんだか憂鬱になるわ」
「そうなんですね、憂鬱になるんですね」
内容を要約して返す
「来週、孫の卒業式があってね。娘に昔買ってあげた袴を着せるらしいからどうしても見たくて。あの振袖は昔、京都でつくってもらったものなの。当日まで体調に問題なければ外出してもいいって!楽しみだわ!」
「お孫さん、卒業式で娘さんの着物をお召しになるんですね、楽しみですね!」
「今日は全員参加のレクがあるけれど、〇〇さんは昨晩微熱があったので、しっかり朝のバイタルチェックとご本人への意思確認をお願いね」
「○○さんのバイタルチェックとレクへの参加意思確認ですね、かしこまりました」