療養型病院のお仕事
療養型病院とは
慢性期の疾患を伴い長期介護が必要な高齢者を対象とする医療施設のことを療養型病院といいます。医療保険適用の「医療療養病床」と介護保険適用の「介護療養病床」に分けられていますが、介護療養病床は2023年度末で廃止が決まっており、介護医療院や介護老人保健施設への転換が図られています。
職場の特徴
看護師と介護士が主体の現場
積極的な治療は行われていませんが、喀痰(かくたん)吸引のような医療措置を日常的・継続的に必要とする方が多く入院しています。オムツ交換や入浴介助、清拭、食事介助、褥瘡処置、点滴管理などの生活ケアを中心に行います。
未経験や無資格でもチャレンジできる
病院での介護士ニーズは高まっており、カルテ整理や医療器具の管理、配膳といった、看護師のサポート業務も重要です。医療観点の知識はもちろん、患者の変化に気付くなど観察力も養うことができます。
ただし、病院勤務は看護助手扱いとなり、介護福祉士受験に必要な介護実務経験に含まれないことがあります。受験を考えている場合は、就職前に病院側へ確認するようにしましょう。
家庭と仕事を両立しやすい
一日の業務がルーチン化されている施設が殆どで、残業も介護施設に比べて少ない傾向にあります。時短勤務希望の方にも良い環境です。また、夜勤手当や各種手当、福利厚生なども充実しています。
なお、介護士として働く場合、勤続年数や能力の向上による院内での出世はほぼありません。自身の働き方に合っているか、しっかり考える必要があります。