社会福祉主事の取得方法
社会福祉主事とは、公的な福祉事務所や公立の福祉施設に勤め、相談や指導・援助の業務に携わる公務員のことです。
福祉事務所現業員として任用される者に要求される任用資格であるため、社会福祉主事の資格を得た上で公務員試験に合格する必要があります。
社会福祉主事の資格を取得するための筆記試験などはありません。
大学で指定科目を履修したり、講習を受けたりすることで資格が取得できます。
学校に通うことが必須というわけではありません。
取得方法は5ルートあります。
・大学等において社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業
・全社協中央福祉学院の社会福祉主事資格認定通信過程、日本社会事業大学 通信教育科(通信1年)
・指定養成機関を修了(22科目 1,500時間)
・都道府県等講習会(19科目 279時間)
・社会福祉士、精神保健福祉士の資格取得者
国家資格である、社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得すれば、任用資格要件を満たすことができます。
注意しなければならないのが、資格を得るだけでは、社会福祉主事として仕事に就くことはできません。
社会福祉主事の任用資格を取得したあとは、各都道府県の公務員試験を受験します。
公務員試験に合格し、実際に公務員として働いてから、社会福祉主事と名乗ることができるようになります。
また、社会福祉主事として相談援助業務を4年以上経験すれば、養成施設に1年通うだけで社会福祉士の受験資格が得られます。
社会福祉主事は、幅広く活躍できるため、広く社会福祉に携わりたい人に向いています。
公務員として、安定したお仕事に就くことができる、魅力のある資格です。