給付管理業務ってどんなことをするの?
ケアマネ職務のひとつ
介護保険制度が始まって以来、ケアマネジャーの仕事は、利用者に対する介護業務よりも、給付管理の書類作成などの事務作業が大半を占めるようになりました。将来的にケアマネジャーへステップアップしたいと考えている介護福祉士の方は、どのような業務なのか把握しておきましょう。
給付管理業務とは
利用者は、介護保険制度により、決められた自己負担額のみで介護保険サービスを利用することができます。その際、事業者は、利用料を自己負担分は利用者へ請求、それ以外は「国民健康保険団体連合会」に請求をしなければいけません。連合会への請求後は、審査を経たのちに事業所へ給付が行われますが、この審査のために、ケアマネジャーは以下5つの書類を作る必要があります。
- 1)サービス利用票
- 2)サービス利用票別表
- 3)サービス提供票
- 4)サービス提供票別表
- 5)給付管理票
書類作成から請求・給付・支払いなどの一連の流れが給付管理にあたりますが、ケアマネジャーが作成した給付管理票と、明細(レセプト)とを照らし合わせ、請求手続き等を行うのが介護事務職員です。
介護保険制度を支える重大業務
前述の審査において、提出書類の不足や、請求内容に誤りがある場合は、査定や返戻が行われます。そうなると、修正や再提出の手間だけでなく、介護給付費の支払いが遅れてしまうことで、利用者やサービス事業者に損害を与えることになってしまいます。それだけ、給付管理は重要な業務と言えます。
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