訪問介護と居宅介護の違い
介護職員も知っておこう
訪問介護と居宅介護の違いを明確に説明することができますか?簡単にいうと「訪問介護」は介護保険サービス、「居宅介護」は障害福祉サービスです。どちらも、ホームヘルパーなどが利用者の自宅に訪問してサービスを提供しますが、法律的・行政上において明確に区分されています。
しかし、平成30年度から「共生型サービス」が誕生し、職員にとっても、利用者を通して双方のサービスに関わる機会が増えたといえます。現場では必要のない知識と考えるのではなく、自分がしていることの法律や制度上の位置づけを知り、プロ意識を持ちましょう。また、難しい制度をわかりやすく説明できるようになれば、キャリアアップにもつながります。
ややこしいポイント①
介護保険法で要介護認定を受けた人は、介護保険サービスを受けるためにケアプランを作成し、介護サービス事業者と契約をしますが、申請代行、聞き取り調査と希望条件を考慮したケアプランの作成、事業者との調整など、最適な支援をサポートする、主にケアマネジャーとのやりとりが「居宅介護支援」です。居宅介護と混同しないよう気をつけましょう。
ややこしいポイント②
介護保険法では、居宅サービスの中に訪問介護があります。
サービスの違い例:買い物
訪問介護では、日常的な必需品であればヘルパーが同行や代行ができますが、居宅介護では認められていないため、制度外サービスを利用するか、もしくは「同行援護」「行動援護」「移動支援」などを利用するための別の認定が必要となります。