訪問理美容の活用
身だしなみを整えてQOLの向上
高齢者になると身の回りのことがおろそかになり、美容に対する意識も低下しがちになります。しかし、高齢者が美容を楽しめるようになると生活の質が上がり、気持ちが明るくなるなど精神面にも良い影響が期待できます。
介護施設の利用者は、普段なかなか理美容室に行くことができないので、訪問理美容サービスの利用がおすすめです。施設で過ごす利用者に、定期的にヘアカットなどで身だしなみを整えてもらい、明るく前向きに過ごしてもらうとよいでしょう。
訪問理美容とは
寝たきり・歩行困難・認知症などの理由で、理容室・美容室に行って散髪することが難しい人向けのサービスです。自宅や介護施設へ理美容師が訪問し、散髪や髪染め、シャンプーなどを行います。最近では、エステのサービスなど、提供内容も多様化しています。
利用対象者
理美容室以外の場所で髪を切ってお金をもらうことは、衛生上の理由から基本的には禁止されています。ただし、ケガや病気で理美容室に行くことが困難な人や、家族の介護や育児などで家を離れると家族の安全が保てなくなる人は、訪問理美容を利用することができます。
利用料金
出張費がかかるので、店舗でサービスを受けるときにくらべて高くなります。また、介護保険は利用できないため利用者の全額負担となります。ただし自治体によっては、一定の条件を満たすことで助成サービスを受けられる場合もあります。