話が長い利用者への対応
相手を不快にさせずに話を終わらせる方法
もう仕事上がりの時間なのに…まだ話を終わってくれない…「時間なので」と強引に終わると嫌われるかな?もう少しだけ聞いてあげようかな。特に新人のうちはそんな風に不安に感じながら困惑している人も少なくないのではないでしょうか。そんな人は、次の3つの方法を試してみましょう。
終了時間をあらかじめ伝える
「今日は私、〇時で上がりなんです」「〇時から移動していただくので、それまではこちらでゆっくりなさってくださいね」などのように、おしゃべりを聞いてあげられる時間を事前に伝えておきましょう。そうすれば、相手もその時間を気にしてくれるかもしれませんし、もし忘れられていても、その時間にこちらからもう一度伝えれば「そうだったわね」と受け入れてもらいやすくなります。
時間が近づいたらまとめに入る
話を終わらせたい少し前に、色々と話されたことをまとめて、聞いていたということをしっかりと伝えれば、話を切り替えやすくなります。例えば「外出の間、お孫さんたちと遊ばれたのですね、とても楽しい2日間でしたね。ところで…」という具合に。相談や愚痴を長々と話されている場合は、まとめに合わせて、解決策案を伝え「それでいいですね?」と確認をとればそれも一つの区切りとなります。「昨日は眠れなくて大変でしたね、今晩も眠れないようでしたら先生に相談しましょうか、よろしいですか。」という感じです。
共感しながら時間であることを伝える
もっと話したそうな場合は「まだお話を聞きたいのですが、残念ながら時間が来てしまいました。また次回に聞かせてくださいね」と言って話を切り上げます。事務的にではなく、相手を尊重しながら伝えることが大切です。そうすれば普通はわかってくれることの方が多いはずです。この一言が言えなくて困っている…と思われるかもしれませんが、だとすればそれは、話の長い相手の問題ではなく、その一言が言えない自分の問題ではないでしょうか。言えない人は、自分の中にある不安と、相手に責任転嫁している自分を認めることが必要です。テクニックではなく、意識を変えるところから始めましょう。もしも「嫌われるかも」などの不安が、自分には変えられないくらいに大きい場合は、カウンセリングなどを使う必要があるかもしれません。