認知症ケア専門士とは
注目される認知症ケア専門士
多くの介護福祉士や、ケアマネージャー、ヘルパー、看護師などが取得している資格で、自己研鑽のためはもちろん、介護報酬制度の「認知症ケア加算」により、加算を得るための体制づくりを行っている施設や資格手当を設ける施設も増えてきているので、就職や転職でもこの資格が有利に働く可能性があります。また、さらに上級の「認知症ケア上級専門士」や、実務経験無しで取得できる「認知症ケア准専門士」もあります。
認知症の専門知識を学ぶ
認知症ケアの理念から予防法まで広く基礎を理解し、認知症の人とのコミュニケーションや、具体的なケアの方法、ターミナルケア、相談業務、地域支援なども学ぶことができます。
患者家族からのよくある質問「怒ってもよいか」「妄想は否定してもよいか」「妄想にどう対応すればよいか」などについて的確に応えられるようになり、家族が抱える不安や困りごとに対してもケアできるようになります。
受験資格と更新
過去10年間における、3年以上の認知症ケアの実務経験が求められます。ボランティアは含まれませんが、専門施設に限らず「認知症ケア実務経験証明書」の発行があれば、施設や職種、職務内容に制限はありません。
資格取得後は、5年に1度の更新が必要です。日本認知症ケア学会が主催する講座への参加や、論文投稿等で単位を取得できます。
活躍の場
介護サービス施設や事業所、中でもグループホームでのニーズが高く、また、医療機関や地域包括支援センターといった相談窓口でも知識や技術を役立てられます。