転職面接でも応用できる「ガクチカ」
ガクチカの意図を把握しよう
学生時代に力を入れたことを「ガクチカ」といいますが、特に、新卒採用の面接でよく聞かれることのひとつです。では転職活動では聞かれないかというと「現職での誇れる実績」や「会社での成功体験」などを聞かれることが多く、質問の意図は「ガクチカ」と似ています。
これらの質問には、その人の人柄や人間性、会社との相性、伝える力があるかどうかなどを確認する意図があります。自己PRのひとつとしてとらえられがちですが、しっかりと差別化して話すことで、面接官により自分の本質を伝えることができます。
ガクチカと自己PRの違い
ガクチカは、成功や目標達成、問題解決までの道のりを話すことで、いざ現場で働き始めた時に、簡単に投げ出さずに乗り切る忍耐力があることを伝えられます。一方で、自己PRは、自分の強みがあらわれているエピソードに根拠を持たせて伝えることで、自分の持っているスキルや価値観をアピールすることができます。ガクチカは、強く押し出す自己PRよりも、より論理的な話になります。また、両者の題材は使い分けるようにしましょう。
ガクチカの話し方
どの質問でもそうですが、結論をまず答え、その後に具体的な理由やエピソードを添えるようにします。5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)やSTAR法(状況、目標・課題、行動、結果・成果)を意識して話せる準備をしておきましょう。
重要なことは「物事に対してどう取り組んだか」「そこからどう学びを得たか」です。必ずしもエピソードが華やかである必要はありませんので、身近なエピソードを論理的に順序だてて話せるようにしておきましょう。
受け答えがスムーズかよりも、一生懸命考えながら熱意や誠意をもって伝えているかが評価されます。そのため、ガクチカを丸暗記するのではなく、伝えたいことと回答の組み立てに意識をおいて面接に挑みましょう。