長所に目を向けた転職活動を
短所を思い煩うよりも長所を見つけよう
コミュニケーション能力は必要か
転職活動をしながら「コミュニケーション能力が低くて介護職に向かないのでは」と考えている人はいませんか。そもそも「コミュニケーション能力の高い人」というのはどういう人のことでしょう。いつも笑顔で接し、臨機応変に対応しながら会話するイメージでしょうか。でもよく考えてみてください。学生時代のクラス内、もしくはこれまでの職場の同僚内に、そのような人は何人いたでしょうか。
コミュニケーション能力とは、介護職に限らず他の業界でも必要とされるスキルです。では、クラスでコミュ力の高かった人たち以外は、今どんな仕事に就いているのでしょうか。もうお気づきかと思いますが、介護職はもちろん、それ以外の職業でも「高いコミュニケーション能力」がなくても仕事は出来るのです。
むしろ対人関係の苦手な人が多い介護職
介護職は、転職の人が多い業界です。昔は、リストラにあったり、辞めざる得ない理由ができたりした人の受け皿的な職業だったこともあります。何か一つのことに非常に高い能力を発揮する一方で、対人関係が上手くいかないことで職場を辞めたものの他に潰しがきかず介護職を始めたという人が実は多いのです。
この人たちは、その得意分野には非常にこだわりを持っていますが、それ以外には無頓着な人が多い傾向です。逆に言えば、困った行動をとったり、無理難題なことを言ってきたりする利用者に対して、気長に構え、許す心を持ち合わせながら向き合うことができると言えるのです。
「能力に自信がない」と考えるのではなく、自分の性質をしっかりと把握して、それが介護職でどのように活かせるのかを考えてみましょう。