高齢者のおしゃれは健康長寿の秘訣
メイクセラピーで健康になる
おしゃれは、メンタルヘルスに影響を与えます。いくつになっても綺麗でありたい、自分をより良く見せたいと願うもの。高齢になって家にこもりがちになると、身なりやおしゃれに対する興味が薄れてしまいます。するとより外出機会が減り、社会とのかかわりや交流から遠ざかってしまいます。逆に言えば、外に出れば身なりに気を配るようになり、おしゃれをすれば外出したいという意欲もわきます。外出が増えれば人との関わりが増え、生きがいも生まれます。認知症予防や日常機能の維持向上にもなるので、高齢者のおしゃれ、特にお化粧は、化粧療法(メイクセラピー)といって、介護現場でも注目されており、高齢者に様々な影響を与えています。
心への影響
化粧をすることで自然と気持ちが前向きになり、幸福感が高まります。抑うつや不安などの解消・改善が見られることもあります。
脳への影響
化粧品を選び、手に取って使うことは、高齢者にとって軽い運動で、五感や顔、手の感覚にも刺激が与えられます。また、仕上がりを鏡で見ることが喜びとなり、変化した自分を見て持てた自信は、コミュニケーションへの自信にも繋がり、人とのおしゃべりに対する抵抗も少なくなります。
身体への影響
化粧をするときには様々な動作が必要となり、様々な筋肉を使います。継続的に化粧動作を行うことで、握力などの身体能力が向上します。
口腔への影響
化粧をすることで唾液の分泌が促され、口腔ケアにも良い影響を与えられます。