3:1って何のこと
人員配置基準「3:1」の本当の意味
介護付き有料老人ホームなどでよく見られる、人員配置「3:1」とは、入居者3人に対し1人の介護職員または看護職員を配置している(常勤換算)ということです。この配置基準は介護保険法によって定められていますが、介護サービスの種類や利用者の介護度によって基準は違ってきます。
人員配置基準で気をつけたいこと
3:1は「常勤職員の総数が3対1の基準を満たしている」という意味で、1人の職員あたり3人の入居者を担当するという割合が、24時間ずっと変わらないわけではありません。職員はシフト制なので人員増減があり、食事や入浴の時間帯にパートなどで人員を増やすこともあれば、10:1くらいまで少なくなる時間帯もあります。夜勤の場合、50人を2人で介護する施設もあり、転職の際は日中の職員人数や、夜勤人数を確認することをおすすめします。
常勤=正社員ではない
人員配置を考える場合の常勤とは、パートなど非正規雇用者も含まれています。また、常勤職員の人数は「常勤換算」という計算方法で常勤者何人分かを計算するため、単純な勤務人数ではありません。
基準以上の人員配置をする施設も多い
「2.5:1」以上の人員配置を行うことで、介護費を料金に上乗せして徴収することが認められています。つまり、入居者2.5人に対し1人以上の介護・看護職員を配置している(常勤換算)ということです。3:1よりも多くの人員が必要で、手厚く配置されているといえます。職場選びの際、判断基準のひとつとして注目しましょう。