24時間シートとは
個別ケアを行うためのツール
これまでの多床室型では、起床や食事、入浴、就寝など、入居者全員が同じスケジュールで生活し、介護を受けなければいけませんでした。しかし、近年のユニット型の施設では、24時間シートを活用して、入居者一人ひとりのライフスタイルに合わせた個別ケアを行うことができるようになりました。24時間シートとはどのようなものなのでしょうか。
目的
介護職員が入居者への理解を深めるために24時間シートが使われていますが、その他にも、全員で利用者の情報を共有して、チームで一人ひとりの生活をサポートしていきます。また、入居者に必要なケアが一目でわかり、何をすべきかが明確になり業務の効率化が期待できます。
記入内容
シートには、24時間の生活にそって本人の意向や必要なサポートを記入します。
記入する内容は、日課や習慣、意向や好み、自分で出来ること、サポートが必要な事などです。
24時間シートのメリット
- ・利用者が望む生活が送れる。
- ・スタッフによってケアの差がなくなる。
- ・スタッフ間で情報の共有ができる。
- ・効率的な人員運用ができる。
- ・けがや事故のリスクを軽減する。
ケアの標準化
介護職員によって持っている情報が違っていると、ケアの内容や質にばらつきが出てしまう可能性があります。24時間シートにまとめた情報を職員全員で共有すれば、ケアの内容や質に差が生まれにくくなり、入居者やその家族もより安心してサービスを利用できるようになります。