ユニット型と従来型の違い
ユニット型と従来型
特養をはじめ、現在多くの高齢者施設でユニット型が取り入れられています。居室スタイルの違いは、部屋の造りが違うだけではなく、介護に求められる心構えや勤務形態が異なります。転職を考える際は、自分にとって働きやすいタイプの職場を選びましょう。施設によっては両方併設している場合もあります。
従来型の特徴
- 集団ケア
- 大勢の人を大勢のスタッフで介護
- 入所者は施設が設定したスケジュールで生活せざるを得ない
- 身体的介助が中心
メリット
- 新人は先輩の実務を間近で見ながら学べる機会が多い
- 入所者の状態などについて他の介護職員に相談しやすい
- 夜勤も複数の介護職員で対応するため安心感がある
デメリット
- 設備が古いことがある
- 個別ケアが難しいことがある
ユニット型の特徴
- ユニットケア
- 少人数グループを少人数のスタッフで介護
- 入所者はある程度個人のペースで生活ができ、プライバシー確保、感染拡大防止効果が期待できる
- 交流を深めたりするようなケアも多い
メリット
- 設備や備品が新しい
- 入所者との信頼関係を築きやすい
- 個別ケアを実践しやすい
- 入所者のわずかな変化にも気づきやすい
- 全体を見守るリーダーの能力を身につける機会もある
デメリット
- スタッフが休んだ場合の対応が大変
- ユニット内で職員が少なくなる時間は呼び出しが重なると対応が大変
- スタッフ1人に判断をまかされる機会が従来型より多い
従来型のデメリットはユニット型でカバーできますが、ユニット型にもデメリットはあり、情報の記録や共有、ユニットリーダーやユニット間の連携を図るなどの工夫が必要です。