利用者の意欲を引き出す関わり方
コミュニケーションの工夫で意欲を引き出す
日常生活の全てをお手伝いすることが介護ではありません。モチベーションを高めてやる気を引き出し、自分でできることを増やす手助けをすることが重要です。その為にできる工夫について考えましょう。
寄り添う声掛け
頑張っている人に「頑張りましょう」と言っても、かえって負担になるかもしれません。安易な励ましではなく「〇〇さんのペースで良いですからね」など、状況や気持ちを汲み取った声かけを行いましょう。
ほめる
認められるという「喜び」を感じてもらえるような声かけをしましょう。例えば、気分がいい日に「今日は顔色がいいですね」と言うだけでも違ってきます。どんな小さなことでも、良いと思ったらその良さを素直に伝えましょう。
役割をつくる
やり切った時の達成感や「自分は必要とされているんだ」という気持ちから、自己肯定感を高めることにもつながります。
選んでもらう
希望を聞いて取り入れることは良いことです。ただし、抽象的な「何がいいですか」という質問ではなく、具体的な選択肢を提示して選んでもらうなどの工夫をしましょう。自分で選択、決定をする機会をつくり、それが認められることで主体性や自尊心が生まれ、意欲の向上につながります。
仲間意識を育む
レクリエーションでは、チームの一員として参加し、自分の意見がまわりの人に認められることが「ここにいていい」という安心感につながります。「〇〇さんが選んだ〇〇、いいですね」などチーム全員で認め合って連帯感を高めます。