施設での熱中症予防
日頃から気をつけたい熱中症予防
熱中症は、体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻したりすることで起こります。特に高齢者は、体力の低下や暑さに対する感覚の鈍化などからリスクが高いといわれています。夏はもちろん、換気しづらい梅雨の時期や暑さの落ち着く初秋も要注意です。各施設の対策マニュアルに従いながらしっかりと予防を行いましょう。
こまめな水分補給
起きたらコップ1杯のお茶を飲んでいただくなど、水分摂取を習慣化して、定期的に水分補給する時間を設け、きちんと摂取してもらうよう徹底することが大切です。
室内環境を整える
多床室では、エアコンの位置によって寒暖差が生まれることもあります。エアコンに風よけカバーを付けたり、ベッドの配置をずらしたり、扇風機の併用やカーディガンの活用など、利用者が快適に過ごせるよう工夫しましょう。
就寝時や入浴時にも配慮
就寝中の室内温度にも配慮しましょう。また、就寝前や入浴前の水分補給も重要です。お茶やコーヒーは利尿作用があるため、就寝前の水分補給はお水がよいとされています。睡眠不足や体調不良の場合には熱中症になりやすいため、安眠できる環境をつくるように心がけましょう。
冷感グッズの活用
クールスカーフは首に巻くことで、首の頸動脈が冷やされ、結果的に体内の血を冷やす効果があります。冷感スプレーは日除け帽子の中や靴下、ストッキングなど蒸れやすい部分にスプレーしておくと効果的です。利用者はもちろん、介護職員自身も利用できるよう準備しておくとよいでしょう。