介護職のうつ病予防
うつ病にならない生活の工夫
近年、介護職員のうつ病発症率が上昇傾向にあります。うつ病は心の病の一つではありますが、燃え尽き症候群とは違うもので、その治療法も異なります。また、うつ病と双極性障害を見分けて対処するのも一般人には難しいため、万が一発症した場合は専門の機関に頼る必要があります。
しかし、予防に関しては共通することが多くあります。多忙な毎日だからこそ、日頃から気をつけて過ごしましょう。
規則正しい生活習慣
生活習慣の乱れは心身にストレスを蓄積させ、うつ病を引き起こす原因になります。十分な睡眠をとり、適度な運動やバランスの取れた食事を心がけましょう。自律神経を整え、精神安定作用をもたらすホルモンの分泌を促します。
運動が難しければ、軽く外を歩くだけでも構いません。外の空気を感じながら、綺麗だと思った物をスマホで撮影してみましょう。また、部屋を掃除したり片づけたりするのもよいでしょう。気分も晴れやかになります。休日は趣味に没頭したり、旅行に行ったりしてリフレッシュをはかるのもおすすめです。
ただし、過度な飲酒や喫煙、過食は厳禁です。気をつけましょう。
自分の性格を見つめ直す
介護の仕事では、利用者に合わせた対応が求められることが多々あります。「完璧主義」や「責任感が強い」性格の人ほど、思い通りに物事が進まないことでストレスをためてしまい、うつ病になりやすいといわれています。心の負担を減らすためにも、抱えているストレスに対して柔軟に対応することを心がけましょう。