介護職とLGBT
LGBTとは
レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と身体の性に不一致を感じる人)の頭文字をとった単語で、セクシャルマイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
同僚や利用者がLGBTと知ったとき
日本では約13人に1人ともいわれ、これは左利きやAB型の人と同じくらいの割合で、珍しい存在ではありません。正しい知識を身につけ「どうしたいか」「何ができるか」を一緒に考えましょう。
利用者の身体介助の際、思っていた性別と違い驚いたなど、知らないことがあると介護しづらいことがあるかもしれません。利用者の思いを尊重しつつ「カミングアウト」できる環境づくりも大切です。
介護業界はLGBTが働きやすい
- 「男らしさ」「女らしさ」が業務において求められない
- 制服が男女共通、または私服勤務可能な企業が多い
- 「誰でもトイレ」が設置されている施設が多い
- 利用者が多様であるため、社員も多様性に対して柔軟で偏見が少ない
- 結婚の有無でキャリアが左右されない
同性介助を希望されたとき
大切なことは相手がどう感じるかです。相手が女性だと認識したら女性として、男性と認識したら男性としてなど、柔軟に対応することで悩みは減らせます。しかし「自分はこうありたい」と譲れない場合はしっかり主張することも大切です。そのためにまずは上司や同僚に相談しましょう。恥ずかしいことや特別なことではなく一介護員としての悩みです。打ち明けることで仲間と一緒によりよい環境づくりを行いましょう。