基本研修を無料で受けられる方法
求められる有資格者
介護業界は、訪問介護など一部を除き、未経験無資格から挑戦できる仕事が沢山ありますが、やはり資格がある方が転職に有利、かつ未経験の人は、実務を把握することができるので安心です。ただし、初任者研修の受講だけでも一般的に5~7万円の費用がかかり、決して安い金額ではありません。しかし、初任者研修と実務者研修を無料で受講できる方法があるのでご紹介しましょう。
1)費用負担してくれる職場へ就職する
介護施設の資格取得支援制度を利用する方法です。まずは未経験無資格でも働ける施設へ就職し、働きながら資格取得をするという流れですが、この場合、就職活動の時点で、そのような制度がある会社かどうか確認しておく必要があります。仕事と勉強の両立は大変ですが、資格取得支援制度のある施設での勤務なら、同僚や上司からも理解が得やすく、シフト調整もしやすい可能性があったり、現場で学んだことを知識として落とし込むことや逆に学んだことを即現場に活かせたりするなど、メリットも大きいでしょう。
2)無料スクールを利用する
就職と資格取得をセットで考えるのであれば、民間スクールの無料キャンペーンや特待生制度を利用することができます。各社詳細は違いますが、テキスト代を含む受講料が無料になることも。そのスクールからの紹介求人で就職することが条件となっている場合が多いようです。また、民間スクールで受講するメリットは、最短1ヶ月で取得や、土日限定受講など、自分のペースに合わせてコースを選ぶことができ、働きながらの受講も可能なことです。ただし、無料で受けられるコースはそれらメリット内容について対象外のこともありますので、よく確認してから申し込みましょう。
3)ハローワークに登録する
ハローワーク(公共職業安定所)に登録して、職業訓練への参加が認められれば、実施施設での筆記・面接選考が受けられます。それに通ると受講料無料で受けられますが、テキスト代は別途5千円~1万円程度の実費となります。平日昼間の講習がメインで、取得までに約3カ月を要することや、地域によっては、初任者研修を実施していないところもあるので注意が必要です。人気講座は少ない定員枠を競い合うことになり、希望講座を受講できないことも。一定の条件をクリアすれば、給付を受けながら職業訓練の受講も可能ですが、その場合は無職の人限定のため、介護職の実績を積むスタートラインが遅くなることを理解しておきましょう。