アクティブシニアが担う介護助手
アクティブシニアを積極的に介護業界へ
これまでに、介護業界の人手不足に様々な改善策が講じられてきました。その中でも、今注目を浴びているのが「アクティブシニアの採用」です。具体的にどのようなものかご紹介しましょう。
アクティブシニアとは
明確な定義はありませんが、仕事や趣味に対して非常に意欲的で、健康や自立の意識が高く、新しい価値観も積極的に取り入れようとする70歳前後の高齢者のことで、高齢者全体の約80%を占めるとされています。戦後生まれのいわゆる「団塊の世代」と呼ばれる人たちは、定年後も元気で働きたいという人も少なくありません。
介護福祉士を助けるポジション
そんなアクティブシニアが担うのは、介護福祉士など「介護のプロ」を助ける役目です。専門的な技術や知識を身につけている介護福祉士ですが、実際の現場では、介護業務以外に多くの業務を抱えていることで、時間に追われ、十分に寄り添った介護ができていないと感じている人が多いのも現実です。
そこで、専門性の不要な業務をアクティブシニアが担い、介護福祉士がより多くの時間を介護業務へ当てられるように、アクティブシニアを介護助手として採用する動きが高まっています。また、そのように業務の細分化をすることで、業務内容の整理整頓ができ、より効果的・効率的な現場運営が可能となります。
アクティブシニア活躍の実践例
- 長年主婦をしてきた経験を活かし、早くてきれいなベッドメイキングを行うことで、介護福祉士の負担を減らすことができます。
- 一般企業や異業種で長年働いてきた人の知恵や視点を取り入れることで、未だアナログな介護現場にIT活用を進めることができ、業務が合理化されます。
- テーブルの消毒や環境調整、清掃などをアクティブシニアが担うことで、食事介助や食堂への誘導を有資格者に任せ、食事場面でより行き届いた介護をおこなうことができます。