正しい敬語や言葉遣いができていますか
丁寧語・尊敬語・謙譲語のおさらい
以前は、利用者に親しんでもらいやすくということで、タメ口で話すことが良いとされていたこともあったようです。しかし現在は、相手の自尊心や優越感を尊重できるように「敬語や正しい丁寧な言葉遣いで接するべき」とされています。また、社会人マナーとしても当然のことです。その基本である、丁寧語、尊敬語、謙譲語の例を簡単にまとめました。
丁寧語の例
丁寧語とは、相手に敬意を表す表現法で「~です」「~ます」や、単語の頭文字に「お」や「ご」をつけるなどします。
- わかりました → かしこまりました、承知しました
- できません → できかねます
- 誰ですか → どなた様でいらっしゃいますか
尊敬語の例
尊敬語とは、相手を高めることによって相手へ敬意を表す表現法で、相手の動作に対して「~られる」「お~なる」などの使い方をします。また、動詞が特別な形に変化するものも多いです。
- 待つ → 待たれる、お待ちになる
- 見る → ご覧になる
- 言う → おっしゃる
- 食べる → 召し上がる
- 行く・来る → いらっしゃる
- する → なさる
- 知っている → ご存じ
謙譲語の例
謙譲語とは、自分がへりくだることによって相対的に相手を高め、敬意を表す表現法で、主語が自分の動作に使うことができます。敬語の中でもTPOを特によく考えて使わなければ、かえって相手を不快にさせかねませんので注意が必要です。
- 行く → うかがう
- もらう・食べる → 頂く
- 言う → 申し上げる
- 見る → 拝見する
二重敬語・過剰敬語に注意
丁寧に表現しようとして、敬語を重ね過ぎては正しい言葉遣いとはいえず、くどい印象を与えてしまいます。飲食店の接客でもよく耳にするので、間違って覚えてしまうこともあるかもしれません。高齢者は言葉遣いに敏感な人も多いので、正しい言葉遣いを覚えるようにしましょう。
- ×おいでになられました → みえました、おいでになりました、いらっしゃいました
- ×お召し上がられますか → 召し上がりますか
- ×ご覧になられました → ご覧になりました