利用者の名前を覚えるコツ
「名前」と「特徴」を繰り返し思い出そう
介護職では多くの利用者と関わり、また、シフトによって違う人を担当することもあるため、はじめの頃は名前を覚えるのに苦労するかもしれません。特にデイサービスなどでは、人数が多く、毎日利用者も変わるのでより大変です。
名前を早く覚えるコツは「〇〇と言えば〇〇さん」という風に、名前と特徴を関連付けて覚えていくことです。積極的なコミュニケーションと、覚えるためのちょっとした工夫で記憶できるスピードは随分変わります。そして、忘れないためにも、何度も覚えたことを思い出すことも重要です。コツをつかんで、できるだけ早く利用者の顔と名前の把握に努めましょう。
一度に全員を覚えようとしない
1日、5~6人くらいを覚えるという目標をたて、会話をする時には、「〇〇さん、具合はいかがですか」などのように必ず相手の名前を言って会話するようにしましょう。
何かちょっとした特徴をメモに残しておき、1日の終わりにメモを見ながら顔と名前を思い出して一致させます。さらに帰宅後にもう一度、顔と名前、特徴を思い出し、翌日出勤時、前日覚えた人のことを思い出します。同じ利用者なら、その人の顔を見ながら思い出すといいでしょう。
覚える時に、メモをとれないこともあります。そんな時は、自分の指と紐づけて覚えると思い出しやすくなります。右手親指が〇〇さんで、〇〇な人…などのように。そして、休憩などメモできるタイミングで、メモに書きとめておきます。
座席表を作って覚える
デイサービスなど毎日利用者の変わる施設では、自分オリジナルの座席表を作ることがおすすめです。大きめの紙に机の並び図を書き、座っている人の名前を書き込みます。名前と共に「自分が気になる特徴」も書いておきます。髪型やほくろなどの特徴や、性格などを書いてもいいでしょう。
曜日ごとの座席表が出来上がれば、次の週からはそれを見ながら復習していきます。この作る作業をすることで、覚えようとしなくても、自然となんとなく覚えていきます。
あとは、できる限り沢山話をします。話をする時には名前を呼びながら話をし、会話した内容などをメモしておけば、より早く覚えられるはずです。