プリセプター制度とは
介護プリセプター制度で新人教育を行う
プリセプター制度とは、新人に固定の職員(プリセプター)をつけて指導する制度のことです。指導側の先輩を「プリセプター」、新人を「プリセプティー」と呼びます。他にも「エルダー制度」「チューター制度」と呼ばれることもあります。マンツーマンで指導してもらえるため「馴染めるか不安」という方は、プリセプター制度のある職場を選んでみるのも良いかもしれません。
プリセプター制度の目的
介護現場では、職員ごとにシフトの内容がバラバラで、その日によって指導者が違い、先輩によって教え方が違ったり、放置されてしまったり、誰に何を教わればいいのかわからないというようなことになりかねません。そのため、指導者を一人定めることで、新人職員の早期退職を防ぎ、定着するようにと期待されています。
プリセプターの仕事内容
プリセプターは、新人と同じ日・同じ出勤時間で一緒に働き、業務指導の他、メンタルケアや、チェック表による定期的な「振り返り」と「課題発見」を行いながら、あらゆる面でのサポートを行います。
プリセプターの指導期間
職場の基本的な説明を受け、利用者対応を少しずつ学び、日中の基本業務を十分に覚えたら、夜勤業務を覚えて独り立ちしていきます。このゴール設定は、企業によって異なり、日勤業務を覚えた後、即独り立ちとするところもあれば、夜勤業務を覚えてからというところもあります。本来は1年くらいかけて行う方がいいのですが、実際の現場では、3~6カ月程度のところが多いようです。
メリットとデメリット
入職後すぐは、精神的な負担も大きく、仕事がわからず慣れない場所で居心地が悪いと感じることが多いですが、プリセプター制度では、フォローや指導を受けられる機会が多くなり、質問もしやすくなります。ただし、新人とプリセプターの相性がいいことが前提で、相性や関係性、意欲や指導力などがかみ合わない場合はメリットになりません。また、プリセプター制度は、他の先輩と関わる機会が減ってしまうので、プリセプター以外に質問しずらくなったり、他の職員が新人に無関心になってしまったりという懸念があります。