面接の基本マナー
身につけておきたい立ち振る舞い
時々「自分は中身で勝負するのでマナーは気にしない」という方がいますが、それは間違いです。面接内容で勝負するためには、見た目や印象を整えることは前提条件です。特に入退室などの立ち振る舞いは、面接準備期間のできるだけ早くから意識して身体で覚えることが大切です。頭だけではなく、身体で覚えましょう。
入室時のマナー
入室時にドアが閉まっている場合は、軽くドアをノックし「どうぞ」の声が掛かってから扉を開きます。応答がない場合はもう一度ノックし、それでも応答がなければ「失礼いたします」と言ってそっとドアを開けます。
部屋に入ってドアを閉める際は、必ずドアの方に向き直って音が立たないように閉めます。前を向いたまま、手を後ろにまわしてドアを閉めることはマナー違反になります。
案内係から席に案内され、着席を促されたらそこへ座りますが、そうでない場合で採用担当者を待つ場合、下座である出入口に一番近い席の横に立って待ちましょう。
採用担当者が入室したら、着席している場合は立ち上がり、相手に向かって身体が正面になるように立って「本日はよろしくお願い致します」と挨拶、一礼します。
面接中のマナー
履歴書の持参を指示されている場合などは、スムーズに渡せるように準備しておきます。また、面接の後半では、具体的な就業についての話が出ることもあるので、筆記用具なども鞄の中で取り出しやすい場所にしまっておきましょう。
名刺を渡されたら、相手の名前を読み上げながら「頂戴いたします」と両手で丁寧に受け取ります。自分の名刺を渡す必要はありません。
面接中は、背筋を伸ばし、両手はひざに軽くのせておくようにします。女性は左手を右手の上に重ね、男性は軽くこぶしをつくって(力は入れないように)両ひざの上におきます。身振り手振りは大げさにならない程度にしましょう。
退室時のマナー
面接が終了したあとは、書類や名刺などを鞄にしまい、立ち上がります。椅子の横に立ち「ありがとうございました」と言って一礼します。ドアを開けたら、面接官の方に振り返り、黙礼してから部屋を出ます。この時もドアは音を立てないように静かに閉めましょう。
出口やエレベーターホールまで誘導される場合もあります。その時も、気を抜かずに背筋を伸ばしてついていきましょう。別れ際に「こちらで失礼いたします」と一礼し、エレベーターの際はドアが閉まるまで頭を下げておきます。
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