実務者研修とは
キャリアの中間ステップの資格
実務者研修とは、初心者向けの「初任者研修」から、ランクアップした内容で、基本的な介護能力をより高めるために取る資格です。また、国家資格である「介護福祉士」へのキャリアアップの必須資格でもあります。
介護のプロとして進むための重要な研修
介護の基礎を養う「初任者研修」から一歩進んで、幅広い利用者に対する介護提供能力を獲得することを目標としています。また、国家資格である「介護福祉士」の受験資格として、実務経験3年以上に加えて、この「実務者研修」の修了が必要となっています。さらに、これまで医療行為とされてきた「たん吸引」や「経管栄養」の実務も学ぶことができます。
数年かけて取得する資格
研修は450時間と長時間ですが、通信教育を活用することもでき、数年かけて少しづつ取り組むことができます。また、初任者研修やホームヘルパー資格、認知症研修などの資格保持者や受講者は一定の研修免除があります。
所持資格によって違う受講費用
受講費用は、受講スクールや、取得している資格によっても違ってきます。無資格の場合は、約15万~22万円、初任者研修を持っている場合は約10万~20万円と幅があります。初任者研修同様、働きながら取得できるように、土日や夜間に講座が開設されているスクールがあったり、地方自治体や、企業の補助金制度、教育訓練給付制度があったりしますので、チェックしておきましょう。
長年のクセを見直すきっかけになる
実務者研修は、長年介護士として経験を積んできた方も「より良い介護提供をしたい」「介護福祉士を目指したい」という想いで受けている方も多いくいます。そんなベテラン介護士が、気付かないうちに完成している利用者との自己流の接し方や、自分主体の介護に、受講することで気づき、改善するきっかけになることも少なくありません。