ヒヤリハット報告書の書き方
ヒヤリハット報告書とは
事故には至らなかったものの「ヒヤリ」「ハッ」とした経験を皆で情報共有し、事故を未然に防ぐための書類のことです。ヒヤリハットの報告・共有は、各介護事業所の判断で実施されているため、ルールは職場によって違いますが、報告書を作成して提出する方法が一般的です。
基本の書き方
ヒヤリハット報告書に書く主な内容
- 体験者の氏名
- 発生した日時
- 発生した場所
- 何をしていたときに
- どのような危険を感じたか
- どのような原因が考えられるか
- なぜこのようなことが起こったのか
- 今後の対策としてできること
まず「誰が:Who」「いつ:When」「どこで:Where」「何を:What」といった、どういった状況でヒヤリハットをしたのかを見てわかる内容にします。その際、客観的にみて「どうして:Why」起こったのかをできる限りの事実で整理していき、その原因について細かく分析しながら、再発しないための防止策「どのようにしていくのか:How」を推測します。
ここでは、記入の際の注意点やコツをご紹介します。
客観的で正確な情報を書く
自分の見た感想だけというような主観的なものではなく、なるべく客観的事実を含め、言い訳や誰かのせいにするような書き方はしないようにしましょう。
自身の「推測」を交えながら原因を書く場合、「~と思われる」など、推測だと分かるような文言を付け足し、事実と推測を区別する必要があります。
全容が把握できるように書く
5W1Hを意識して、分かりやすい端的な文章で書きます。
また「これは書かなくてもいいかな?」と思った些細な内容でも、個人で判断せずに記録を残しておきましょう。
誰が読んでも理解できるように書く
利用者家族などに見せる可能性もあるので、誰が読んでも分かりやすいよう丁寧な言葉で、なるべく専門用語を避けて書きましょう。
事故発生後すぐに書く
時間が経てば経つほど、事実の詳細を忘れてしまい、分析しにくくなります。
ヒヤリとした時、ハッっとした時など、できるだけすぐ書くようにしましょう。
参考記事