排泄介助の注意点
自尊心を守りながらの介助を
自尊心を傷つけない
排泄は非常にデリケートな部分で、人の手を借りることに誰しも抵抗があります。
嫌な顔をしたり、失敗を責めたりしないようにしましょう。
手を出しすぎない
自分でできる部分は手を出しすぎず、自立排泄を促すことも大切です。
サポートする部分は、手早く行えるよう流れを考えておきましょう。
水分を控えさせない
介助者に遠慮し、水分を控え排泄の回数を減らそうとする方もいます。
脱水症状や便秘になってしまうこともあるので、水分は定期的に摂取してもらうようにしましょう。
プライバシーに配慮する
人がそばにいると、恥ずかしさからスムーズな排泄が行えない方もいます。
排泄中はトイレの外で物音を立てないよう待機し、異変に気づけるよう少しだけ扉に隙間を開けておきましょう。
排泄後の様子に気を配る
排泄後にめまいなどがないかを確認し、ベッドへの移動をお手伝いしましょう。
排泄後、しばらく体調に異常がないか見守ることも大切です。
ポータブルトイレの中身を捨てる
排泄物をそのまま放置しておくと、室内に臭いが染みついてしまいます。
その都度内部のバケツをトイレまで持っていき中身を捨て、バケツを洗いましょう。
定期的にトイレまで誘導する
排泄のリズムを見計らい、定期的に誘導しましょう。
ひとりで歩ける方も必ずそばに付き添い、転倒しないよう見守ります。
排泄後の声掛け
排泄が終わったら、合図をかけてもらいましょう。
排泄物の状態を確認し、体調に問題ないことを伝えて、自信を持ったり安心したりできる声掛けを行います。