新人を上手に叱るためのコツ
叱り方にも工夫を
新人がミスをした時、責めるようなり方をしてしまうと、落ち込んで今後の仕事にマイナスな影響を与えかねません。相手の気持ちを理解して、上手に叱る工夫をしましょう。
1)ダメな理由を伝える
介護現場では、利用者が安全・快適に過ごせるよう慎重にサポートしなければいけないため、新人によってミスやトラブルが発生した場合、指導者はその行動がダメな理由をその人にしっかりと伝えなければいけません。
2)感情的にならない
たとえ単純なミスであっても、感情的にならず、冷静に言葉を選ばなければいけません。また、はじめから叱るのではなく、まずはミスや失敗の理由を聞くようにしましょう。感情的に叱ることは、相手を傷つけるだけではなく自分も気分が悪くなり、今後のコミュニケーションにも支障が出てしまいます。
3)シチュエーションを考える
常に一生懸命頑張っている新人にとって、誰かの前で叱られることは恥ずかしく辛いものです。他の職員や利用者がいる前ではなく、1対1で叱るようにしましょう。ただし、感情的になったり、厳しく叱るのは避けるべきです。また、パワハラになってしまう可能性もあります。
4)改善方法を伝える
叱るだけの指導は、新人のやる気を奪う可能性があります。ただ叱るのではなく、その改善具体策を一緒に伝えて、新人が成長できるようサポートしましょう。
5)過去のこととは分けて考える
「前にも言ったよね」は、精神的ダメージの大きな言葉です。叱る時は、過去のことを持ち出すのではなく、これからミスしない方向に導くような工夫が必要です。ミスの原因を突き止め、自分自身の教え方も振り返るようにしましょう。
6)褒める言葉や期待を伝える
注意の言葉を並べただけでは、叱られた記憶しか残らない可能性があります。褒める言葉を伝えながら、優しい言葉をかけるように意識しましょう。また「期待しているからこそ叱っている」ということを言葉にして伝えれば、指導者からの注意も受け入れやすくなり、今後どうすべきか、前向きな姿勢になることができます。