歩行介助①
歩行介助の種類
様々な介護士業務の中のひとつ「歩行介助」ですが、相手や環境、状況によって必要な介助方法は異なります。ここでは、その種類をご紹介しましょう。
見守り歩行
杖無しで自力歩行ができるが少し不安定な場合や、杖などを使用しながらほとんど自力歩行できる場合の介助です。利用者が不安定になりやすい杖の反対側や、麻痺のある側に介助者がつきそい、斜め後ろから見守ります。バランスを崩しそうになったときにすぐに支えられる位置にいることが大切です。尚、階段での見守りの場合、下りは斜め前から見守ります。
手引き歩行
利用者と向き合い、両手をつないで歩行します。このとき、肘からしっかりと支えてあげるとより安全に進めます。歩行が難しい人でもこの方法なら歩けることが多く、転倒リスクも低い介助方法です。ただし、介助者は後ろ向きで歩くことになるため、十分に注意し、進行方向の障害物はあらかじめ排除しておくことが必要です。
寄り添い歩行
利用者と並んで、片方の手を脇の下に回し、もう片方の手で利用者の手を握ります。見守り歩行よりも密着状態になりますが、ふたりとも前を向いて歩けるので、障害物の確認もしやすく、長距離移動でよく用いられます。ただし、慣れていない場合は転倒する可能性が高く、適宜ベルトを支えるなどの対策が必要です。
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